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別れ

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10年間お世話になったご夫婦が引越しされる事になり
前の日にお別れに行った
ご夫婦には私と同じくらいの息子さんがいて5歳の時に難病を患い
1年前にその若い人生は幕を下ろした
この息子さんの為に自然の中で暮らす事を望み
10年前横浜から引っ越されてきた
そして息子さんの思い出と共に今、また横浜に戻られる
旦那サマは大きな会社の社長さんで奥サマは脚本家という
息子さんが居なかったらおよそ縁遠いであろう知性溢れる素敵なご夫婦だった
引越しするに際してわたしはたくさんのプレゼントを頂いてしまった
毎度、行きより帰りの方が大荷物で帰る・・・
中でもお菓子作りが趣味だった奥サマの年季と愛情と思い出の詰まった
錆付いたマドレーヌの型が私のお気に入り
もうさんざん泣いた
色々な思いが入り混じって涙が止まらなかった
「そんなに?」くらい泣いていたので少しおかしく思われたかも
「どんだけ~」くらい泣いた 

帰りも玄関で泣き、見送ってもらった駐車場で泣き、車の窓越しで泣き
別れってホント辛いわ~と車を走らすこと数分
ひとつ思い出した事が。

「カオルコちゃん、イクラお好き?召し上がる?」
奥サマの問いかけ。
でもイクラ貰ってない・・・
あまりに泣くわたしに奥サマもすっかり忘れた模様
すると電話が
奥「イクラ持たせてあげるの忘れちゃった~」

数分前に
「お元気でぇ~ホントにお世話になりましたぁ~また会いにいきますぅうううぅ」
と泣きじゃくるわたしに
「もぉ、一生会えないわけじゃないんだからー」
と優しく微笑む奥サマ

まさか10分しない内にお会いするハメになるとは。
しかもイクラ貰いに。
さっきキレイめに去れたのに。
もう泣けませんでした。
イクラ抱えてますから。わたし。


旦那サマが庭のお花を両手いっぱい摘んでくれました
↑の写真
そのまま生けました
渡してくれた時のあったかい手の形が残っているような気がして。
崩したくなかった。

最後の最後、離れた所でコソッと涙を拭っていた旦那サマの
男の涙が忘れられない

出会いアリ別れアリ
一期一会
日々を大切に
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by platinumdays | 2007-05-18 23:20 | diary
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